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2006年5月27日 (土)

記憶のかけら 1

いつの頃からだろう?一人でいることが、多くなった気がする。でも、妙なんだ。いつも僕の隣に誰かがいた気がする。

僕の小さな記憶のかけらが何かを伝えようとしてる。

半年前まで僕は、プロのカーレーサーだった。レース中に事故に遭い、選手生命を絶たれた。大事故だった。生きているのが奇跡らしい。

その頃からだ。何か、大事なことを忘れてしまっている。僕の隣にいるはずの人。誰に聞いてもわからない。写真さえもない。人付き合いは苦手だし、写真も嫌いだ。今さら、後悔してる。

隣にいるはずの、誰かのあかし。たった一つだけ。僕の似顔絵、しかも笑ってる。人前で笑顔なんて、見せた覚えはない。

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